VTuberの年収・給料はいくら? ホロライブ・にじさんじの決算資料から読む収入の仕組み【2026年】

VTuber個人の年収や給料は、本人も事務所も公表していません。公表されているのは、上場しているカバー(ホロライブ)とANYCOLOR(にじさんじ)の決算資料にある「会社の売上の内訳」と、有価証券報告書にある「タレントへの支払いの仕組み」です。この記事では、その公式の数字だけを使って収入の仕組みを読み解きます。個人の年収の推定はしません。

最初に結論

  • VTuber個人の年収・給料は公表されていません。 推定年収のランキングは、どれも公式の根拠がない推測です。
  • タレントへの支払いは「給料」ではありません。 カバーもANYCOLORも、会社が得た収益に「一定の料率」を掛けた額を支払う契約だと有価証券報告書に書いています。料率の数字は公表されていません。
  • 事務所の売上の中心は、配信ではなくグッズです。 カバーはマーチャンダイジングが売上の48.1%、配信/コンテンツは18.5%(2026年3月期)。ANYCOLORはコマースが約68%、ライブストリーミングは約10%(2026年4月期)です。
  • タレント1人あたりの会社の売上は、ANYCOLORが3億1,100万円(同社の公表値、2026年4月期)、カバーが約5億8,700万円(当サイトの計算、2026年3月期)です。これは会社の売上で、本人の収入ではありません。
  • カバーは売上原価の内訳に「演者報酬」を載せています。2026年3月期は合計約58億8,700万円で、売上高の約11.9%です(四半期の数字を足した計算値)。
  • ANYCOLORの資料では、売上の上位25名は1人平均で会社の売上の2.0%、51〜100位は0.2%です。10倍の差があるため、「平均」で個人の収入は語れません。
目次

VTuberの収入は「給料」ではなく、売上に料率を掛けた報酬

結論から言うと、ホロライブやにじさんじのVTuberは、会社に雇われて毎月決まった給料をもらう形ではありません。両社の有価証券報告書には、会社が得た収益に一定の料率を掛けた額を支払うと書かれています。

それぞれの有価証券報告書の「重要な契約」の欄には、次のように書かれています。

項目カバー(ホロライブ)ANYCOLOR(にじさんじ)
契約の名前バーチャルYouTuber基本契約ライバーとの業務委託契約
契約の中身動画配信などの活動を委託し、立ち絵などの著作物やアプリの利用を許諾するオーディションで選ばれたライバーと業務委託契約を結び、アバター・名前・配信ツール・YouTubeなどのアカウントを貸与する
対価の決め方活動によって会社が得た収益に「一定の料率」を掛けた額を支払う活動によって会社が得た収益に、活動の内容に応じた「一定の料率」を掛けた額を支払う
料率の数字公表されていません公表されていません
固定の報酬・最低保証公表されていません公表されていません
契約期間タレントにより異なる契約締結日から2年間(自動更新あり)

出典:カバー株式会社「有価証券報告書(第10期)」、ANYCOLOR株式会社「有価証券報告書(第9期)」の「事業の内容」「重要な契約等」

この表からわかることは3つです。

  1. 「給料」というより「歩合の報酬」です。 支払いのもとになるのは、タレントの活動から会社が得た収益です。配信、グッズ、ライブ、企業案件の売上が増えれば、支払いも増える仕組みです。
  2. 料率は「活動の内容に応じて」変わります。 ANYCOLORは、活動の内容ごとに料率が違うと書いています。カバーの決算説明資料も、配信・ライブ・グッズ・タイアップのすべての分野で、主なコストに「演者分配」を挙げています(2027年3月期第1四半期決算説明資料 p.25)。
  3. キャラクターの権利は会社にあります。 カバーの有価証券報告書は、所属VTuberのキャラクターIPの権利は会社に帰属すると書いています。ANYCOLORも、アバターや名前、YouTubeのアカウントを会社がライバーに「貸与」する形です。

つまり、「ホロライブの給料はいくら?」「にじさんじの給料はいくら?」という質問には、「固定の給料ではなく、売上に料率を掛けた報酬。料率は非公表」が、公式資料から言える答えです。

ホロライブ(カバー)の売上の内訳【2026年3月期・最新四半期】

カバーの売上は、4つの分野に分かれています。最も大きいのはグッズなどのマーチャンダイジングで、配信/コンテンツは2割に届きません。

通期:2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)

分野主な収益源(資料の記載)売上高構成比前期比
配信/コンテンツYouTubeのメンバーシップ、Super Chat91億3,600万円18.5%-2.0%
ライブ/イベントチケット販売、関連物販92億4,600万円18.7%+18.7%
マーチャンダイジング自社・外部ECサイトでのグッズ販売237億4,500万円48.1%+15.6%
ライセンス/タイアップライセンスのロイヤリティ、広告主からのプロモーション料71億9,600万円14.6%+25.3%
合計493億3,000万円100%+13.7%

営業利益は70億5,600万円(売上高の14%)でした。所属VTuber数は、2026年3月期末(第4四半期)時点で84名です。

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.25(構成比・前期比・収益源)、p.29(四半期ごとの分野別売上高・所属VTuber数)、p.30(通期の売上高・営業利益)。分野別の通期の金額は、p.29の四半期の数字を当サイトで足したものです。

最新四半期:2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)

分野売上高前年同期比
配信/コンテンツ20億9,200万円-3.8%
ライブ/イベント9億800万円+109.6%
マーチャンダイジング45億4,600万円-22.1%
ライセンス/タイアップ12億7,900万円+8.2%
合計88億2,500万円-8.3%

営業利益は6億5,100万円(前年同期比33.0%減)です。所属VTuber数は79名、そのうちYouTubeの登録者数が100万人以上のVTuberは45名です。

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.5、p.29

カバーは、この四半期の減収について、卒業したタレントの分の収益がなくなったことで配信とグッズの売上が下がった、と説明しています(同資料 p.5)。タレント数が79名に減ったのは、2026年5月26日に発表されたホロスターズの事業編成の変更によるものと注記されています(同 p.29)。タレント1人ひとりの活動が、そのまま会社の売上につながっていることがわかる説明です。

配信の比率は年々下がっている

カバーの売上に占める配信/コンテンツの比率は、この4年で大きく下がりました。

決算期配信/コンテンツライブ/イベントマーチャンダイジングライセンス/タイアップ
2023年3月期31.0%16.8%39.1%13.1%
2024年3月期25.3%18.6%41.4%14.7%
2025年3月期21.5%18.0%47.3%13.2%
2026年3月期18.5%18.7%48.1%14.6%

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.26

配信の売上そのものは、2023年3月期の約63億円から2026年3月期の約91億円へ増えています(p.29の四半期の数字を合計)。配信が縮んだのではなく、グッズやライブがそれ以上に伸びた、というのが正確な読み方です。

にじさんじ(ANYCOLOR)の売上の内訳【2026年4月期・最新四半期】

ANYCOLORの売上も4つの領域に分かれています。コマース(グッズ・デジタルコンテンツ)が7割近くを占め、ライブストリーミング(配信)は約1割です。 カバーよりも、グッズへの偏りがさらに大きい構造です。

通期:2026年4月期(2025年5月〜2026年4月)

領域主な収益源(資料の記載)売上高構成比
ライブストリーミングSuper Chat、YouTubeメンバーシップ、広告収益(Google AdSense)56億200万円10.1%
コマースグッズ・デジタルコンテンツの販売380億9,200万円68.4%
イベントにじさんじフェスなどのチケット販売40億8,700万円7.3%
プロモーション企業案件・協賛の手数料78億7,400万円14.1%
その他―2,600万円0.0%
合計556億8,200万円100%

営業利益は201億7,300万円(売上高の36.2%)でした。所属VTuber数は、2026年4月期末で179名です。

出典:ANYCOLOR株式会社「2027年4月期 第1四半期決算説明資料」p.30(収益源・構成比)、p.36(領域別の通期売上高)、p.40(VTuber数)、p.46(損益計算書)。構成比の小数点以下は当サイトの計算です(資料の表記は10%・68%・7%・14%)。

最新四半期:2027年4月期 第1四半期(2026年5〜7月)

領域売上高前年同期
ライブストリーミング14億4,400万円13億8,500万円
コマース114億1,300万円103億9,400万円
イベント17億700万円21億1,700万円
プロモーション20億5,200万円18億6,600万円
合計166億2,000万円(+5.4%)157億6,800万円

営業利益は63億9,100万円(前年同期比8.8%減)です。所属VTuber数は181名(にじさんじ153名、NIJISANJI EN 28名)です。通期の業績予想は、売上高560億〜600億円です。

出典:ANYCOLOR株式会社「2027年4月期 第1四半期決算説明資料」p.4、p.7、p.13

配信は1.5倍、グッズは5.3倍

ANYCOLORの資料には、2022年4月期からの領域別の売上が載っています(p.36)。

領域2022年4月期2026年4月期伸び
ライブストリーミング37億1,000万円56億200万円約1.5倍
コマース71億6,200万円380億9,200万円約5.3倍
イベント7億8,600万円40億8,700万円約5.2倍
プロモーション23億400万円78億7,400万円約3.4倍

配信の売上も増えていますが、ほかの領域の伸びが圧倒的です。ANYCOLORは2026年4月期のライブストリーミングについて、メンバーシップと広告収益は堅調な一方、スーパーチャットの収益は減少したと説明しています(p.36)。「VTuberの収入=スパチャ」というイメージは、少なくとも会社の売上の構造からは、もう当てはまりません。

2社の比較:VTuberは4つの道でお金を生んでいる

2社の数字を並べると、VTuberが生み出すお金の大部分は、配信の外にあることがはっきりします。

収入源カバー(2026年3月期)ANYCOLOR(2026年4月期)演者への分配(公式資料の記載)
配信(スパチャ・メンバーシップ・広告)18.5%10.1%カバー:主なコストに「演者分配」。ANYCOLOR:YouTubeチャンネルの収益の一部を支払う
グッズ・デジタルコンテンツ48.1%68.4%カバー:主なコストに「演者分配」。ANYCOLOR:VTuberに直接ひもづくコンテンツの収益の一部を支払う
ライブ・イベント18.7%7.3%カバー:主なコストに「演者分配」
タイアップ・企業案件14.6%14.1%カバー:主なコストに「演者分配」。ANYCOLOR:企業案件に従事したライバーに一定の報酬を支払う

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.25、ANYCOLOR株式会社「2027年4月期 第1四半期決算説明資料」p.30、両社の有価証券報告書「事業の内容」

ここから読み取れることを、3つにまとめます。

  1. 配信は「入口」、グッズが「本体」です。 配信の売上は全体の1〜2割ですが、ファンが生まれる場所は配信です。カバーは自社のビジネスモデルを、配信やライブでファンベースを育て、グッズやタイアップに広げる流れとして説明しています(p.21、p.25)。
  2. ホロライブはライブ、にじさんじはグッズの比重が大きい。 カバーはライブ/イベントが18.7%と、ANYCOLORの2倍以上の比率です。ANYCOLORはコマースが7割近くで、グッズ企画やボイスコンテンツの施策を年間203件実施しています(2026年4月期、p.31)。
  3. タレントの収入も、配信以外の比重が大きいと考えられます。 両社とも配信以外の分野で「演者分配」「収益の一部を支払う」と書いているためです。ただし、分野ごとの料率は公表されていないので、タレントの収入のうち何割がグッズ由来かは、公式資料からは計算できません。

タレント1人あたりの売上(計算式と注意点)

会社の売上をタレント数で割ると、ANYCOLORは3億1,100万円、カバーは約5億8,700万円になります。 ANYCOLORはこの数字を「VTuberあたり収益」として自社で公表しています。カバーは同じ数字を公表していないため、ANYCOLORと同じ式で当サイトが計算しました。

計算式:1人あたり売上 = 年間の売上高 ÷ 期末の所属VTuber数

決算期(カバー)売上高期末VTuber数1人あたり売上(計算値)
2023年3月期204億5,100万円75名約2億7,300万円
2024年3月期301億6,600万円85名約3億5,500万円
2025年3月期434億100万円89名約4億8,800万円
2026年3月期493億3,000万円84名約5億8,700万円

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.29(四半期末の所属VTuber数)、p.30(通期の売上高)をもとに当サイトが計算

決算期(ANYCOLOR)売上高期末VTuber数1人あたり売上(公表値)
2022年4月期141億6,400万円129名1億1,000万円
2023年4月期253億4,200万円156名1億6,200万円
2024年4月期319億9,600万円158名2億300万円
2025年4月期428億7,700万円170名2億5,200万円
2026年4月期556億8,200万円179名3億1,100万円

出典:ANYCOLOR株式会社「2027年4月期 第1四半期決算説明資料」p.35(売上高)、p.40(VTuber数・VTuberあたり収益)

両社とも、1人あたりの売上は毎年増えています。カバーは4年で約2.2倍、ANYCOLORも4年で約2.8倍です。タレントの数を大きく増やさずに、1人ひとりが生む売上を伸ばしてきたのが、ここ数年の2社の共通点です。

分野別に分けると、違いがさらに見えます(2026年の通期、当サイトの計算)。

1人あたりの売上カバー(84名で割る)ANYCOLOR(179名で割る)
配信約1億900万円約3,100万円
グッズ約2億8,300万円約2億1,300万円
ライブ・イベント約1億1,000万円約2,300万円
タイアップ・企業案件約8,600万円約4,400万円

配信の1人あたりの売上は、カバーがANYCOLORの約3.5倍です。VTuber事務所勢力図2026|所属人数と合計登録者数で見る規模ランキング【9社】で集計したとおり、ホロライブは1チャンネルあたりの登録者数が多い「1人ひとりが大きい」型で、この数字もその傾向と合っています。

この数字を見るときの注意点

  • 会社の売上であって、タレントの収入ではありません。 ここからプラットフォームの手数料、グッズの製造費、ライブの制作費、社員の人件費などが引かれ、タレントには料率を掛けた分が支払われます。
  • タレントにひもづかない売上も含みます。 カバーのマーチャンダイジングにはトレーディングカードゲームの売上が含まれます。ANYCOLORの資料でも、売上の24%は個別のVTuberに割り振れない収益(イベント収益など)とされています(p.41)。
  • VTuber数の数え方が違います。 カバーは1つのチャンネルを共有する2名を1名として数えています(p.29)。ANYCOLORは2022年に統合したNIJISANJI ID・KRのメンバーを除いて数えています(p.40)。
  • 売上の計上のしかたが同じとは限りません。 プラットフォームの手数料を引く前の額で計上しているかどうかなど、2社の会計処理の細かい違いは資料からはわかりません。分野別の比較は目安として見てください。
  • 期末の人数で割っています。 期の途中でデビューや卒業があると、実際に活動していた人数とはずれます。

売上は一部のタレントに集中している

ANYCOLORの資料では、売上の上位25名が、全体の約半分を生んでいます。 「1人あたり3億円」という平均値は、実際のタレント1人ひとりの姿とはかけ離れています。

ANYCOLORは、2026年4月期の収益を各VTuberに割り振った分布を公表しています(p.41)。名前は出ていませんが、順位ごとの平均が載っています。

売上の順位1人あたりの平均(会社の売上に占める割合)合計の目安(当サイトの計算)
1〜25位2.0%約50%(2.0%×25名)
26〜50位0.5%約12.5%
51〜100位0.2%約10%
101〜179位記載なし残りの数%
個別に割り振れない収益―24%

出典:ANYCOLOR株式会社「2027年4月期 第1四半期決算説明資料」p.41

上位25名の平均(2.0%)は、51〜100位の平均(0.2%)の10倍です。グラフから読み取ると、上位5名だけで約18%を占めています。同じ事務所に所属していても、会社にもたらす売上には大きな差があり、料率が同じだとしても受け取る額にも大きな差があると考えるのが自然です。

同じページには、デビュー年度別の貢献も載っています。2023年4月期にデビューした27名が収益の25%を占め、2019年4月期以前にデビューした54名(20%)を上回っています。ANYCOLORは、オーディションやユニット展開を本格化した2023年4月期以降の世代の成長が目立つと説明しています。デビューが早いほど稼げる、という単純な構造ではないことがわかります。

カバーが公表している「演者報酬」の総額

カバーは、売上原価の内訳として「演者報酬」の金額を四半期ごとに公表しています。 2026年3月期の合計は約58億8,700万円で、売上高の約11.9%です。

期間演者報酬売上高売上高に対する割合
2025年3月期(通期)57億2,900万円434億100万円約13.2%
2026年3月期(通期)58億8,700万円493億3,000万円約11.9%
2027年3月期 第1四半期12億8,300万円88億2,500万円約14.5%

出典:カバー株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」p.7(売上原価の内訳)。通期の金額は四半期の数字を当サイトで足したもので、割合も当サイトの計算です。

カバーの売上100円のうち、およそ12〜15円が「演者報酬」として売上原価に計上されている、という見方ができます。有価証券報告書でも、売上原価が増えた理由として「売上高の増加に伴う演者報酬の増加」が挙げられています。

ただし、次の点に注意が必要です。

  • 人数で割っても「平均年収」にはなりません。 前の節のとおり売上は一部のタレントに集中しているうえ、資料には「演者報酬」に誰への支払いが含まれるのかの定義が書かれていません。そのため当サイトは、1人あたりの額は計算していません。
  • タレントが受け取る額は、所得そのものではありません。 業務委託の報酬なので、タレント側にも活動にかかる経費や税金があります。
  • ANYCOLORは同じ内訳を公表していません。 ANYCOLORの「直接変動費」(2026年4月期は270億1,900万円、売上高の48.5%)には、VTuberへの支払報酬、プラットフォームへの手数料、グッズやイベントの製造原価がまとめて入っており、VTuberへの支払いだけの金額は公表されていません(p.6、p.46)。

スパチャ・メンバーシップのお金の流れ(YouTubeの公式ルール)

スーパーチャットとメンバーシップは、YouTubeが受け取ったお金の70%がチャンネル側に支払われます。 事務所に所属するVTuberの場合は、そこからさらに事務所の契約に沿って分配されます。

YouTubeの公式ヘルプに書かれているルールは次のとおりです。

項目YouTubeのルール
Super Chat・Super StickersGoogleが確認した収益の70%がクリエイターに支払われる。70%は、総収益から地方消費税と、iOSの場合はApp Storeの手数料を差し引いた額をもとに計算する
チャンネルメンバーシップクリエイターは、税金や手数料が控除された後のメンバーシップ収益の70%を受け取る
取引コストクレジットカード手数料を含む取引コストは、現在YouTubeが負担
MCN(複数チャンネルを管理する事業者)に参加している場合MCNへの収益分配が生じる場合があり、70%を下回ることがある
収益化の条件(YouTubeパートナープログラム)登録者1,000人以上で、直近12か月の総再生時間4,000時間以上、または直近90日のショート動画の視聴回数1,000万回以上

出典:YouTubeヘルプ「YouTube チャットの Super Chat と Super Stickers を管理する」「YouTube チャンネル メンバーシップ プログラムの分析と管理」「YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格」

事務所に所属するVTuberの場合、お金は次の順に流れます。

  1. 視聴者がスーパーチャットやメンバーシップでお金を払う
  2. YouTubeが税金などを差し引き、その70%をチャンネル側に支払う
  3. 事務所がその収益を売上として受け取る(ANYCOLORは、YouTubeのアカウントを会社がライバーに貸与していると有価証券報告書に書いています)
  4. タレントには、事務所が「一定の料率」を掛けた額を支払う(料率は非公表)

そのため、1万円のスーパーチャットを送っても、タレント本人に1万円がそのまま届くわけではありません。どれだけ届くかは事務所との契約の料率で決まり、その数字は公表されていません。

なお、事務所に所属しない個人勢の場合は、3の事務所の段階がなく、YouTubeからの支払いを本人が受け取ります。個人勢の活動の形は個人勢VTuberとは?で解説しています。

「VTuber推定年収ランキング」を載せない理由

当サイトは、個人の名前を挙げた推定年収ランキングを載せません。 公式のデータがなく、どの数字も推測になるためです。

理由は3つあります。

  1. 個人の年収のもとになる数字が、どこにも公表されていないからです。 事務所との料率も、グッズやライブからの分配も非公表です。スーパーチャットの金額を外部から数えても、それは収入の一部の、さらに推測にすぎません。この記事で見たとおり、配信は事務所の売上の1〜2割しかありません。
  2. 推測の数字が、事実のように広まってしまうからです。 「推定」と書いても、ランキングの形になると、読む人には確かな数字のように見えます。間違っていても、本人も事務所も訂正しにくい性質の情報です。
  3. 個人の収入は、プライバシーに近い情報だからです。 カバーとANYCOLORのタレントは、会社に雇われる形ではなく業務委託の契約で活動しており、収入は本人の生活に直結します。本人が公表していないものを、外から推測して並べることはしません。

その代わりに、誰でも確かめられる公開の数字で人気や規模を比べることができます。

よくある質問

ホロライブのVTuberの年収はいくらですか?

公表されていません。カバーの有価証券報告書には、会社が得た収益に「一定の料率」を掛けた額を支払うと書かれていますが、料率は非公表です。会社全体の「演者報酬」は、2026年3月期で約58億8,700万円(売上高の約11.9%)です。

にじさんじのライバーは給料制ですか?

いいえ、固定の給料ではありません。ANYCOLORの有価証券報告書では、ライバーとは業務委託契約を結び、会社が得た収益に活動の内容に応じた料率を掛けた額を支払う、とされています。最低保証などの固定の報酬があるかどうかは公表されていません。

スーパーチャットは、どれくらいVTuber本人に入りますか?

YouTubeからチャンネル側に支払われるのは、税金などを引いた額の70%です。事務所に所属するVTuberの場合は、そこから事務所の料率で分配されるため、本人に届く割合は公表されていません。

VTuber1人あたりの売上はどれくらいですか?

2026年の通期で、ANYCOLORは3億1,100万円(公表値)、カバーは約5億8,700万円(当サイトの計算)です。これは会社の売上をタレント数で割った数字で、本人の収入ではありません。

VTuberの年収ランキングはありますか?

公式の年収ランキングはありません。ネット上の「推定年収」は、どれも公式のデータにもとづかない推測です。人気を比べるなら、【2026年11月】ホロライブ登録者数ランキング全70名|人気メンバーの順位と期生・ユニット別の合計【毎月更新】のような登録者数のデータが確実です。

にじさんじの収入ランキングは公表されていますか?

個人名のランキングは公表されていません。ANYCOLORは、名前を出さずに「売上の順位ごとの平均」を公表しており、上位25名は1人平均で会社の売上の2.0%、51〜100位は0.2%です。

VTuberの収入源で一番大きいのは何ですか?

事務所の売上で見ると、グッズ(物販)です。カバーは売上の48.1%、ANYCOLORは68.4%がグッズなどの販売で、配信(スパチャ・メンバーシップ・広告)は10〜20%ほどです。

まとめ

VTuber個人の年収・給料は公表されていません。公式資料からわかるのは、「給料ではなく、会社の収益に料率を掛けた報酬」という支払いの仕組みと、事務所の売上の構造です。

  • 事務所の売上の中心はグッズで、配信は1〜2割(カバー18.5%、ANYCOLOR 10.1%)
  • 1人あたりの会社の売上は、ANYCOLORが3億1,100万円、カバーが約5億8,700万円。ただし本人の収入ではない
  • 売上は上位のタレントに集中しており、平均値では個人を語れない
  • カバーの「演者報酬」は売上高の約12%(2026年3月期)。料率や個人ごとの額は非公表
  • スパチャとメンバーシップは、YouTubeからチャンネル側に70%。事務所所属なら、そこから事務所の料率で分配

「推定年収」よりも、決算資料や登録者数のような確かめられる数字で見るほうが、VTuberの世界の実像に近づけます。事務所ごとの特徴は【2026年最新】VTuber事務所一覧9社|人数・特徴・オーディション比較、メンバーは【2026年最新】ホロライブメンバー一覧43名|新メンバー・何期生・誕生日・身長・年齢設定【公式設定】と【2026年最新】にじさんじメンバー一覧172名|デビュー順・誕生日・身長・年齢設定【公式設定】で紹介しています。

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この記事の情報について

数字は、カバーとANYCOLORの決算説明資料・有価証券報告書、YouTubeの公式ヘルプだけを使っています(2026年10月20日確認)。「計算」と書いた数字は、公表された数字から当サイトが計算したもので、個人の収入を推定したものではありません。

参考・出典

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新人・個人勢VTuberの発掘を中心に、VTuberの最新情報とおすすめを届けています。

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